時代に適さない条例や制度を改め、新たな秩序を形づくる
ICTの発展や多様性を認める価値観に対応した条例の制定
現在、江戸川区では、「DX推進課」が設置されています。また、江戸川区においては、約20年前の平成15年(2003年)に「江戸川区情報化推進計画」が策定されています。
この情報化推進計画は、江戸川新世紀デザイン「生きる喜びを実感できる都市」を築いていくために、区民一人ひとりと区が「つながり」と「信頼」を深める電子区役所“e-えどがわ”の実現=ITを活用した新たな行政運を目指しているものです。また、江戸川区長からは、2021年2月の令和3年第1回区議会定例会の開会に当たってのあいさつにおいて、行政のデジタル化を一層推進する方針が示されています。また、東京23区で最大の外国人人口(約3万5000人)を有する江戸川区としては、外国人を中心として考慮する多様性についての教育・施策を考える必要があります。小学校や中学校での給食における外国の食事メニューを提供する食育の機会の提供、外国人に日本語を教えるボランティアサークルなどへの教材・資料(語学学習教材など)の提供、マイナースポーツなどでの国際大会のホストタウンの積極的応募などを提案していきたいと思います。
私は「法に適い、理に適い、情に適う」政治こそが国民の願いであるとの信念を持っています。ICTの発展や江戸川区に住む外国人の多様な文化に日々接する機会が増加するなど、私たちは、凄まじい速さで変化する世界、時代に生きています。それために、江戸川区民の情・意識にも大きな変容が見て取れます。だからこそ時代に適さない制度を改め、新たな地方自治の秩序を形づくることを目指すことが必要と考えています。最新の情報通信ツールを活用して江戸川区民の情・意識を集約し、それらを理解し、具体的な江戸川区の政策に反映させる旨の提言を行いたいと思います。
この政策に関係するブログ記事としては以下のものを書いています。
2022年10月13日「江戸川区におけるインド人人口と外国人人口」
2022年4月29日「江戸川区における「区内共通商品券」の電子化」
2022年4月27日「シビックテックの意味 江戸川区の状況」
2021年12月29日「江戸川区のDX(デジタル・トランスフォーメーション)」
2021年6月4日「校則の改定手続き」
2021年5月28日「校則の改定プロセスの策定・明文化の必要性」
ネットトラブル対応の相談窓口の拡充
インターネット上での誹謗中傷対策は、国が法整備を進めているものですが、その施策を国民・住民に届けるため、すなわち、実効性を高めるためには、住民との距離が近く実際の現場の地方自治体の対応が求められているわけです。そこで、その地方自治体自らが条例を制定することには意義があるもので、2022年3月25日に江戸川区において「インターネット健全利用促進条例」が成立しています。今回の条例の制定を基に、江戸川区として、インターネット上での誹謗中傷防止のために、小学校や中学校での教育や区民向けの相談体制の整備など、国民・住民に近い地方自治体として具体的にできる施策の推進を行ってもらいたいと思います。
また、ネットトラブルは広い意味もあり、インターネット上の誹謗中傷に限定されるものではなく、ネットに関係する消費者トラブルを含まれますが、消費者トラブルについては既存の相談の窓口が適切に対応しているものですが、インターネット上の誹謗中傷のために相談窓口のより拡充を考えていきたいと思います。
この政策に関係するブログ記事としては以下のブログ記事を書いています。
2022年8月27日「インターネット健全利用促進条例制定 提案責任者大西洋平元江戸川区議」
2022年6月26日「インターネット健全利用促進条例と侮辱罪厳罰化」
2022年4月1日「18歳成人と江戸川区消費者センター」
2022年3月26日「江戸川区でのネットのひぼう中傷対策の条例の制定」
20199月28日「江戸川区における『いじめ問題』への対策と相談窓口」
ITリテラシーの学習に関する講座の開催
まず、「ITリテラシー」とは、IT(情報技術、Information Technology)を利用し、使いこなすためのスキルのことです。これを細かく分けると(1)情報基礎リテラシー、(2)コンピュータリテラシー、そして(3)インターネットリテラシーになります。
まず、情報基礎リテラシーとは、正しい情報を見抜き活用できるスキルのことです。膨大な情報のなかで、必要な情報を見つけ出し、また、それが正しい情報かを判別する能力、そして、正しい情報を活用する、また、発信することができる能力も含まれます。コンピュータリテラシーはPCやスマートフォンなどのデバイスを操作するスキルです。そして、インターネットリテラシーはインターネットを活用できるスキルのことになります。
このようなITリテラシーが必要な理由は、典型的な例をあげれば、若者を狙ったインターネット消費者詐欺など、だれもが関係するお金に関することなど、ITリテラシーが低いとインターネットを使う個人として不利益が生じるものです。そして、より積極的な理由は、情報技術がますます発展していく現代社会において、仕事をしていくにあっても必須のスキルとなっているものだからです。ITリテラシーはこれからの社会で、仕事でも、またプライベートでも、生活していくうえで必要不可欠の知識・スキルとなっています。このようなITリテラシーを多くの江戸川区民に身に付けることができ機会の提供が大切であると思っています。現在の江戸川区の施策をより充実させるようにしていきたいと思います。