健康

口腔ケア健診の充実のための方策

2022年8月20日に「江戸川区65歳以上の方のための『口腔ケア検診』」のブログ記事を書き、江戸川区における高齢者のための「口腔ケア検診」について紹介しました。

その記事は2022年4月22日の都政新報における矢澤正人(元新宿区健康部参事)さんの「口腔衛生保健と健康③ 食べる機能を支える『連携』」というタイトルのコラムの内容をきっかけとしたものでした。

私は母親の介護の際に母親の口腔機能の衰えの問題を意識したことがあり、高齢になってもおいしく安全に食事をとるための方策について、この記事の内容が大変重要なことであると思いましたので、内容を紹介したいと思います。

口腔ケア健診の充実のための方策

矢澤正人さんのコラムの重要な点は次のところです。

「厚生労働省の小椋歯科保健課長は講演の中で、・・・・・歯科治療の需要の将来予測について、従来の『歯が抜けたところの形態を修復する医療』から『口腔機能の維持・回復』にシフトしていくとし、歯科医療機関においては、治療はもとより、口腔機能管理・医療連携が求められると述べています(21年12月、第19回フォーラム8020 筆者注:公益財団法人8020推進財団主催)。」

「確かに高齢者が多く入院する病院では、口の中に歯が多数残っていても口腔機能が低下している方々がいらっしゃいます。その方々にも、口から食事を摂っていただくためには、食べる機能の検査を行い、その機能に合わせた形態の食事を提供することが必要です。また、食べる時の姿勢、介助する方々の食べさせ方などの工夫が大切になってくるのです。そして、それを支える医療関係者は、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・歯科衛生士・管理栄養士・言語聴覚士・理学療法士・作業療法士など多岐にわたるとともに、介護職の方々とも綿密な『連携』を取っていかなければなりません。

この記事の内容で重要なことは太文字にした部分です。高齢者の介護の日々の現場において、重要な役割を果たしているのは、当然のことながら、介護職の方々です。そして、医師、歯科医師などの専門家との連携が大切になるわけです。このような仕組作りをするのは行政の役割であると思います。江戸川区では「江戸川歯つらつ(はつらつ)チェック(口腔ケア健診)」の進化形の仕組作りが求められていることになると思いますが、これは今後の行政の課題の一つであると思っています。(筆者金井たかしのプロフィール

自治体スクールコンプライアンス研究所 (東京都江戸川区)

弁護士 金井高志(金井たかし)

(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)

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