GIGAスクール構想の一環として、文部科学省はデジタル教科書の本格導入を2024年度に計画しています。それに先立ち、22年度4月から全国の小・中学校に外国語(英語)のデジタル教科書が無償で提供されています。このようななかで、デジタル教科書のメリットとデメリット(留意点)についての議論がなされています。私は大学教員であり小学生や中学生を教えていないのですが、今後は高校や大学でもデジタルのテキストが増えてくるはずですし、また、以前、LINE株式会社の監査役をしており、デジタル分野において一定程度の知識があります。そこで、デジタル教科書のメリットとデメリットについて、私なりに考えていくことができればと思います。
インターネットでデジタル教科書(学習者用デジタル教科書: 7月31日付「文部科学省の『デジタル教科書』の意味」の記事)のメリットとデメリット(留意点)について検索して調べてみると、多くの資料を見つけることができます。そこではさまざまなメリットとデメリットが記載されています。
ただ、それらを見て少し気になったことあります。そのメリットとデメリットについて、どのような視点からの分析であるかどうかという点です。メリットとデメリットという以上、例えば、誰(主体)にとってのメリットとデメリットかということは極めて重要なもので、どのような視点で整理をするかはともて大切であると思うのです。
そこで、まず、誰の視点でのメリットとデメリット(留意点)を整理・分析するべきかを考えてみます。
1 児童・生徒の視点からのメリットとデメリット
2 学校・教師の視点からのメリットとデメリット
3 保護者の視点からのメリットとデメリット
ということを明確にして、議論をしていくことがよいと感じています。
また、他の視点として、学習者用デジタル教科書のメリットとデメリット(留意点)につき、紙の教科書との比較で、
1 デジタル教科書の内容というコンテンツ(ソフトウエア)の問題
2 ITC端末という機器(ハードウエア)の問題
のメリットとデメリットを分けて考える必要があると感じています。
機会を見つけて、デジタル教科書(学習者用デジタル教科書)のメリットとデメリット(留意点)について、私が考える内容につき記事として投稿をしていきたいと思います。(筆者金井たかしのプロフィール)
自治体スクールコンプライアンス研究所 (東京都江戸川区)
代表 弁護士 金井高志(金井たかし)
(江戸川区在住 弁護士 武蔵野大学[江東区]法学部・大学院教授)
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